先日、兵庫県姫路市にある真言宗光明寺で友人と滝行に挑戦してきました。
と、言ってもご住職のお話では、今年の6月までは滝行ができるぐらいの水が落ちていたそうなんですが、最近は水量が少なくなり、滝行できるほどの水量がなく、通常の滝行と違って、細々と落ちてくる水をご住職が柄杓と桶に水を溜め、その水を息を切らしながら一生懸命に何度も柄杓で水をかけてくださる一風変わった滝行(水行と言ったほうがいいです)でした(#^.^#)
それでも最初に般若心経を唱え、ご住職と一緒に南無大師遍照金剛(弘法大師空海が中国の唐で密教を伝授された時の灌頂(かんじょう)名。弘法大師に帰依する意味)を唱えながらの滝行(水行)は、ご住職と一体感となった心地良さと、まだ暑さが残る中でも水は冷たく、心身の穢れが祓えたような清々しい気分になりました。※本格的な滝行を希望される方には物足りないと感じられると思います。
滝行(水行)が終わると、冷たいお抹茶と、ところてんを振る舞っていただきました。
般若心経の写経体験や真言宗では阿字観(あじかん)と言われるインドヨーガが基の瞑想体験もさせていただきました。
こちらのお寺は、何年か前に三代目ご住職が他界され、しばらくお寺にご住職がご不在だったとのことですが、檀家さんと日本仏教協会の協力もあり、今年6月からお寺を復活させるために滝行体験を開催され、お寺を盛り上げようと頑張っていらっしゃる様子でした。
真言宗と言えば、お大師様空海ですね。基本の教えは、生きながら仏になることができる即身成仏の教え。密教の悟りまでの心・精神の十の発達段階を体系的に書かれた「十住心論(じゅうじゅうしんろん)」の書物を20代の頃に読んだことがあるのですが、難解過ぎて理解することが出来ませんでした。少しは理解できるようになったかどうか、久しぶりに読んでみたくなりました。
また、身口意(しんくい)の身密(行動)、口密(言葉)、意密(心)を整え一致させる三密修行を行うことで即身成仏できるという教えもありますが、何事にも執着せず、煩悩(欲)に振り回されずコントロールして三密を正していくことは、複雑な社会で生きている現代人にとって、今一番必要とされている教えかもしれません。
うまくいかない時は、必ず我欲が強くなっていることが多いです。欲にもいろいろありますが、自分以外の人、物、出来事など外ばかり見ている時に様々な欲が刺激され苦しくなるように思います。
外ばかりに意識が向くようになってきたら、自分の心を観ることに意識を変えることで、心が落ち着いてきたり、解決策が浮かんできたりするようになるものです。
日頃から呼吸を整え、良い言葉を意識して、心穏やかに過ごしたいものですが、生きていると常に心穏やかでいられない時もあり、時には、お寺で心静める修行をしてみるのもいいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。